21世紀を迎えた今、経済・文化・社会などあらゆる面においてグローバル化(国際化)が進み、旅行業もその波に乗って驚くべきスピードで進化しています。
当社が扱う中国旅行においてもその進化は顕著です。例えばUNWTO(世界観光機関)の予測では、2015年までに中国は世界一の旅行者受入国となり、海外に渡航する中国人の旅行者数は世界第4位延べ1億人を突破するとまで言われています。その成長の勢いには目を見張るものがあり、私どもの今後のビジネス展開にも、大きなメリットになるものと思っております。 そのような変化の中においても変わらず言えるのは、旅行会社はサービス業であり、何より大切なのはお客様からの信頼だということです。品質を第一に考えること、最適なサービスを提供すること、常にニーズに応える新しい商品を開発すること。お客様からの信頼をるために我々がいつも心掛けていることです。
価格ももちろん大切な要素ですが、ただ安いだけの商品では、実際に現地を訪れたお客様にいいイメージを持っていただくことができません。中国を知り尽くしたプロフェッショナル集団の我々だからこそ、真の価値のある旅、哲学のある旅、行って良かったと心から思っていただける旅をプロデュースしなくてはならないという使命を感じております。
何千年にもわたる壮大な歴史、広大な国土が生み出した豊富な文化と民族風土。
数々の世界遺産、内外に誇る食文化、成長著しい国が生み出すエネルギーを肌で感じられることなど、中国旅行の魅力は一口では語り尽くせません。2006年度から日本人の海外渡航先のトップが中国になったことはまだ記憶に新しく、欧米からの観光客も増加の一途をたどっております。
更なるインフラ整備、人材の育成等によりこれからの中国旅行はより成熟した、期待度の高いマーケットとなっていくことでしょう。当初わずかだった当社社員も現在は約30名。売上高もお陰様で順調に伸びております。
今後は『中国旅行=日本中国旅行社』と市場に認められ、中国渡航におけるお客様送客数日本一を目指すとともに、旅行業の枠を超えた事業展開にも挑戦していきたいと考えております。
また、近年の著しい成長をきっかけにますます関係を深めている日中両国ですが、残念ながら、民間レベルでの交流はまだまだ足りないと言わざるを得ません。これまでを振り返っても、決して良好な関係であるとはいえない時期もありました。現在も食の問題、歴史の問題など、さまざまな問題を抱えているのは事実です。
ただ、そういう状況があるからこそ、実際に自分の目で見て体験し、本当の中国を知る、ひいては日本のことを知る、そのきっかけ作りに中国を訪れていただきたいと思っております。偏見を持って日本を見ていた中国の方が、日本に旅行された時、一般の方の誠実な対応に触れて感動され、帰国されてからあちこちで語ってくださるということがありました。
同じようなことが、中国を旅行された日本人の方にもございました。おこがましいようですが、旅行という分野から、日中関係がますます親密になり、本物の友情関係を結べるような貢献が少しでも多くできればと考えております。グローバル化が進む世界において、隣国の果たす役割はこれからもますます大きくなることでしょう。
両国の人々が旅行を通じてお互いに理解を深め、真の友人となり、ビジネスの面でもWin-Winの関係が築けることを願ってやみません。